「等価交換ってよく聞くけど、何のこと?」
「28玉交換の店って損なの?」
パチンコ・スロットを打っていると、こういう言葉や数字を目にすることがあります。
先に答えを書きます。
交換率(換金率)とは、何玉(何枚)で100円分の景品と交換できるかを表す数字です。
等価交換とは、借りたときと同じ値段で景品に交換できることで、4円パチンコなら25玉、20円スロットなら5枚で100円分になります。
これより多くの玉が必要な店が非等価で、たとえば28玉交換なら1玉約3.57円、等価の約89%の価値になります。
僕はパチンコ店で8年、店員から店長まで働いていました。
この記事では、お店側にいた目線も交えながら、次のことをまとめます。
- 交換率・換金率・等価交換の意味
- 等価交換と非等価交換の違い
- 4円・1円パチンコ、20円・5円スロットの早見表
- 自分の店の交換率を出す計算式
交換率(換金率)とは「何玉で100円分の景品になるか」を表す数字
貸玉料金・交換率・換金率は、それぞれ別のもの
まず、似ている3つの言葉を分けておきます。
- 貸玉料金:1,000円で何玉(何枚)借りられるか。4円パチンコは1,000円で250玉、20円スロットは1,000円で50枚が基本です
- 交換率:出た玉やメダルを景品に交換するときの比率
- 換金率:交換率と同じ意味で使われることが多い言葉
「いくらで借りるか」が貸玉料金で、「いくら分の景品に換えられるか」が交換率です。
出た玉やメダルは、まず計数機(玉やメダルの数を数える機械)で数えます。
そのあと景品カウンターで、一般景品か特殊景品に交換します。
一般景品は、お菓子・飲み物・日用品などの景品です。
特殊景品は、一般景品とは別に用意されている専用の景品で、交換率はふつう、この特殊景品に交換するときの玉数・枚数のことを指します。
特殊景品に交換しきれずに残った玉は余り玉(端玉)と呼びます。
「28玉交換」「5.6枚交換」の読み方
「28玉交換」は、100円分の景品と交換するのに28玉必要という意味です。
「5.6枚交換」は、100円分の景品と交換するのに5.6枚必要という意味です。
1,000円分に直すと、56枚必要ということになります。
数字が大きいほど、1玉・1枚の価値は低くなります。
「1,000円で何枚」と「100円で何枚」が混ざると分かりにくいので、この記事ではすべて「100円分に何玉(何枚)」でそろえて書きます。
僕が働いていた東京の店は等価でした。
等価がどういう意味なのかは、次の章でくわしく説明します。
等価交換は借りた値段と同じ、非等価交換は借りた時点で価値が目減りする
等価交換とは、貸玉と同じ値段で交換できること
等価交換とは、借りたときの値段と同じ値段で景品に交換できることです。
パチンコとスロットの等価は、次のとおりです。
- 4円パチンコ:25玉で100円分
- 1円パチンコ:100玉で100円分
- 20円スロット:5枚で100円分
- 5円スロット:20枚で100円分
たとえば4円パチンコで1,000円分(250玉)借りて、その250玉をそのまま交換すれば、1,000円分の景品になります。
スロットも同じで、20円スロットで1,000円分(50枚)借りて50枚を交換すれば、1,000円分です。
非等価交換とは。28玉交換なら1,000円が約893円分になる
非等価交換とは、等価より多くの玉やメダルがないと、同じ金額の景品にならない交換のことです。
28玉交換の店で、1,000円で250玉借りたとします。
この250玉を景品にすると、250÷28×100=約893円分です。
つまり、現金で借りた時点で約107円(約11%)価値が目減りする計算になります。
20円スロットの5.6枚交換でも、1,000円(50枚)が約893円分になり、同じ割合で目減りします。

これはあくまで「借りた玉を景品に直すといくらになるか」の計算です。
勝ち負けは遊技の結果で決まるので、非等価だから必ず負ける、という意味ではありません。
法律の「等価」と、お客さんが言う「等価交換」は意味が違う(2026年10月時点)
パチンコ店の景品のルールは、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)と、その施行規則で決まっています。
2026年10月時点の条文(e-Gov法令検索:風営法、同:施行規則)の要点は、次のとおりです(条文では景品を「賞品」と書いています)。
- 風営法第23条第1項:お店が現金や有価証券を景品として出すこと、お客さんに出した景品をお店が買い取ることなどを禁じている
- 施行規則第36条第1項:貸玉料金は、玉1個4円・メダル1枚20円に消費税等相当額を加えた額まで
- 施行規則第36条第2項:遊技の結果の玉数に対応する金額と「等価の物品」を景品として出す
- 施行規則第36条第3項:景品1つの値段の上限は、9,600円に消費税等相当額を加えた額
ここで出てくる「等価」は、玉の金額と景品(物品)の値段が等しい、という意味です。
一方、お客さんが言う「等価交換」は、特殊景品を店の外で現金にしたときの金額が貸玉と同じ、という意味で使われています。
同じ「等価」という言葉でも、法律とお客さんの言葉では指しているものが違います。
東京では2015年に、東京都遊技業協同組合(都遊協)の決定で、特殊景品(金の景品)と交換するのに必要な玉数が変わったと報じられました。
報道によると、2015年11月から、0.1gの金景品が250玉から280玉になったとされています(J-CAST ニュース 2015年10月10日、弁護士ドットコムニュース 2015年10月17日)。
今の交換率は地域や店ごとに違うので、この記事では地域ごとの数字は決めつけません。
交換率の早見表:28玉・112玉・6.6枚・22.4枚が1玉・1枚いくらか
早見表の数字は、どれも「1玉の価値=100÷交換玉数」で計算しています。
計算のしかたは、このあとの章で説明します。
4円パチンコの交換率(1,000円で250玉・等価は25玉)
| 交換(100円分に必要な数) | 1玉の価値 | 等価に対しての割合 |
|---|---|---|
| 25玉(等価) | 4.00円 | 100.0% |
| 28玉 | 3.57円 | 89.3% |
| 30玉 | 3.33円 | 83.3% |
| 33玉 | 3.03円 | 75.8% |
| 35玉 | 2.86円 | 71.4% |
| 40玉 | 2.50円 | 62.5% |
| 45玉 | 2.22円 | 55.6% |
| 50玉 | 2.00円 | 50.0% |
1円パチンコの交換率(1,000円で1,000玉・等価は100玉)
| 交換(100円分に必要な数) | 1玉の価値 | 等価に対しての割合 |
|---|---|---|
| 100玉(等価) | 1.000円 | 100.0% |
| 112玉 | 0.893円 | 89.3% |
| 120玉 | 0.833円 | 83.3% |
| 132玉 | 0.758円 | 75.8% |
| 140玉 | 0.714円 | 71.4% |
| 160玉 | 0.625円 | 62.5% |
| 180玉 | 0.556円 | 55.6% |
| 200玉 | 0.500円 | 50.0% |
1円パチンコの112玉交換は、4円パチンコの28玉交換と同じ割合(89.3%)です。
20円スロットの交換率(1,000円で50枚・等価は5枚)
| 交換(100円分に必要な数) | 1枚の価値 | 等価に対しての割合 |
|---|---|---|
| 5.0枚(等価) | 20.00円 | 100.0% |
| 5.3枚 | 18.87円 | 94.3% |
| 5.5枚 | 18.18円 | 90.9% |
| 5.6枚 | 17.86円 | 89.3% |
| 5.8枚 | 17.24円 | 86.2% |
| 6.0枚 | 16.67円 | 83.3% |
| 6.6枚 | 15.15円 | 75.8% |
| 7.0枚 | 14.29円 | 71.4% |
| 8.0枚 | 12.50円 | 62.5% |
| 9.0枚 | 11.11円 | 55.6% |
| 10.0枚 | 10.00円 | 50.0% |
8.0枚交換は、1枚12.50円です。
5円スロットの交換率(1,000円で200枚・等価は20枚)
| 交換(100円分に必要な数) | 1枚の価値 | 等価に対しての割合 |
|---|---|---|
| 20枚(等価) | 5.00円 | 100.0% |
| 22.4枚 | 4.46円 | 89.3% |
| 24枚 | 4.17円 | 83.3% |
| 26.4枚 | 3.79円 | 75.8% |
| 28枚 | 3.57円 | 71.4% |
| 32枚 | 3.13円 | 62.5% |
| 36枚 | 2.78円 | 55.6% |
| 40枚 | 2.50円 | 50.0% |
40枚交換は、1枚2.50円です。
「2.5円スロット」は、1枚2.5円で貸すスロットの意味でも使われるので、次の表もあわせて見てください。
2円・2.5円パチンコ、10円・2.5円スロットの等価の目安
低貸し(4円・20円より安く貸すコーナー)は、1,000円で借りられる数が店によって違います。
下の表は「1,000円でこの数を借りられる場合」の等価の目安です。
| 種類 | 1,000円で借りられる数(この場合) | 等価の目安(100円分) |
|---|---|---|
| 2円パチンコ | 500玉 | 50玉 |
| 2.5円パチンコ | 400玉 | 40玉 |
| 10円スロット | 100枚 | 10枚 |
| 2.5円スロット | 400枚 | 40枚 |
この数で貸していない店もあります。
そのときは、次の章の計算式に当てはめれば1玉・1枚の価値が出せます。
交換率の計算方法:1玉の価値=100÷交換玉数で出せる
計算式は2つだけ覚えればいい
交換率の計算に使う式は、次の2つです。
- 1玉(1枚)の価値=100÷交換玉数(枚数)
- 等価に対しての割合=1玉の価値÷貸玉1玉の値段
たとえば28玉交換なら、100÷28=約3.57円です。
4円パチンコなら、3.57÷4で、等価の約89.3%になります。
20円スロットの6.6枚交換なら、100÷6.6=約15.15円で、15.15÷20で約75.8%です。
※割合は、小数を丸める前の数で計算しています。
1つ目の式は「景品の値段÷必要な玉数」でも同じ答えになります。
たとえば5,000円の景品に1,250玉必要なら、5,000÷1,250=4円で、4円パチンコなら等価です。
4円パチンコなら「25÷交換玉数」、20円スロットなら「5÷交換枚数」で、すぐに割合が出ます。
貸し単価が4円・20円ちょうどでない店も、同じ式で分かる
1,000円で借りられる玉数が、250玉ちょうどでない店もあります。
たとえば、1,000円で228玉借りられる店だったとします。
その場合は、まず1,000÷228=約4.39円と、1玉の値段を出します。
あとは、景品から出した1玉の価値をこの値段で割れば、等価に対しての割合が分かります。
「1.1円パチンコ」「21.73」のように、貸し単価の呼び方や数字は店によって違います。
1,000円で何玉(何枚)借りられるかが分かれば、上の式に当てはめて1玉の値段と割合を出せます。
余り玉(端玉)が出るのは、景品が決まった金額ごとだから
特殊景品は、決まった金額ごとに用意されています。
そのため、出た玉がちょうど景品の分に割り切れないと、余り玉が出ます。
たとえば3,000玉を28玉交換で、景品のいちばん小さい単位が1,000円分の場合で考えます。
10,000円分の景品に必要なのは2,800玉です。
残りの200玉は、1,000円分の景品(280玉)に届かないので余り玉になります。
余り玉は、お菓子・飲み物などの一般景品に交換できるほか、会員カードに貯玉(玉を店に預けておくこと)できる店もあります。
僕が働いていた店では、景品カウンターで特にクレームになることはありませんでした。
端数の余り玉は、貯玉にするお客さんが多かったです。
➡ パチンコ店の貯玉会員カードのメリットとデメリット 店員が募集する目的や狙い、理由について
自分の店の交換率は、景品カウンターの玉数表示から計算できる
特殊景品の「必要な玉数(枚数)」を見て式に当てはめる
景品カウンターや景品の案内に、景品と交換に必要な玉数(枚数)が出ていれば、それを見ます。
景品の値段と必要な玉数が分かれば、「景品の値段÷必要な玉数」で1玉の価値が出ます。
あとは前の章の式で、等価に対しての割合を出せば終わりです。
店員に聞かなくても、自分で計算できるのがいちばん確実です。
交換率を金額で答えない店はあるが、禁じる条文は見つからなかった
2026年10月時点の風営法と施行規則を読んだ範囲では、店員が交換率を答えることを禁じる条文は見つかりませんでした。
通達や業界団体の取り決めまでは、確認できていません。
それでも、交換率を聞かれたときに金額で答えない店はあります。
僕が働いていた店でも、お客さんに交換率を聞かれたら「お答えできません」とお伝えしていました。
答えない理由は、この記事では決めつけません。
聞いて答えてもらえなくても、景品の玉数が分かれば上の計算で確かめられます。
非等価の店では、持ち玉と貯玉を使うと現金の目減りを抑えられる
持ち玉で遊ぶ分には、借りた時点の目減りがない
非等価の店で目減りが起きるのは、現金で玉やメダルを借りたときです。
出した玉(持ち玉)で遊ぶ分には、この「借りた時点の目減り」はかかりません。
そのため、持ち玉で遊ぶことは、非等価の店で現金投資を抑える考え方の1つです。
ただし、これで勝てる・損しなくなるという意味ではありません。
台を移るときに持ち玉をそのまま使えるかどうかは、店のルール次第です。
貯玉再プレイは店ごとの規約を確認する(2026年10月時点)
会員カードに貯玉した玉を、次に来たときの遊技に使える店があります。
これを貯玉再プレイといいます。
1日に使える上限や使える条件は、店ごとに違います。
報道によると、再プレイの手数料は、2012年4月の警察庁の通知で取れないことになっていました。
その後、2024年9月にホール関係の4団体が新しいガイドラインを作り、風営法を守ることを前提に、手数料を取れるようになったと報じられています(マネーポストWEB 2024年11月4日)。
2026年10月時点で、手数料があるかどうか、いくらかは店によって違うので、会員カードの規約で確認してください。
店が閉店したときに貯玉がどうなるかは、こちらの記事でまとめています。
➡ パチンコ屋が潰れたら貯玉はどうなる?補償基金と閉店の前兆を元店長が解説
パチンコ・スロットは18歳未満は遊技できない。余裕のあるお金で楽しむ
パチンコ・スロットは、18歳未満は遊技できません。
遊技は、生活に影響しない、余裕のあるお金の範囲で楽しんでください。
交換率の計算は、負けを取り返すためではなく、自分のお金の使い方を知るためのものです。
のめり込みが不安なときは、リカバリーサポート・ネットワークに相談できます(2026年10月時点)。
- 電話:050-5846-3952
- 受付:月〜金 10:00〜22:00(受付は21:30まで、祝日を除く)
- 通話料がかかります
- 公式サイト:https://rsn-sakura.jp/
まとめ:交換率は「100÷交換玉数」で1玉の価値が分かる
この記事のポイントを振り返ります。
- 交換率(換金率)は、何玉(何枚)で100円分の景品になるかを表す数字
- 等価交換は貸玉と同じ値段(4円パチンコは25玉、20円スロットは5枚)。非等価は借りた時点で目減りし、28玉交換なら約11%
- 1玉の価値=100÷交換玉数、等価に対しての割合=1玉の価値÷貸玉1玉の値段
- 自分の店の交換率は、景品カウンターの玉数表示から計算できる
- 非等価の店では、持ち玉・貯玉を使うと現金で借りるときの目減りを抑えられる(勝てるという意味ではない)。貯玉の規約は店ごとに確認する
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