パチンコ屋のバイトって、実際は何をするんだろう。
きついって聞くけど本当なのか、パチンコを打ったことがなくても働けるのか、気になっている人も多いと思います。
先に答えを書きます。
パチンコ店員の仕事は、ホール(台のまわりの巡回・補充・トラブル対応)、カウンター(景品交換と案内)、開店前・閉店後の作業の3つが中心です。
僕のいた店でいちばん時間を使ったのはホールの巡回で、パチンコ未経験でも働けます。
きつい点は、立ち仕事・重い荷物・クレームもありますが、僕がいちばんきつかったのは「うるさいこと」でした。
僕は2008〜2016年ごろの約8年、パチンコ店で働き、店員から店長までやりました。
ただし僕の体験は5号機の時代の話です。
スマスロ・スマパチが入った今の店の話は、求人サイトや業界メディアの情報として分けて書きます。
この記事で分かること:
- パチンコ店員の仕事内容(ホール・カウンター・清掃など)
- 早番・遅番・閉店後の1日の流れ
- 客からは見えない、データ確認などの仕事
- きついと言われる理由と、昔と今で変わったこと
- 応募する前に確認しておきたいこと
パチンコ店員の仕事はホール・カウンター・清掃の3つが中心
求人サイトでは、パチンコ店の仕事はだいたい次のように分けて紹介されています。
| 職種 | 主な仕事 | 働く時間帯 | 僕のいた店では |
|---|---|---|---|
| ホール | 巡回、玉・メダルの補充、箱の上げ下ろし、台のトラブル対応、案内 | 営業中(早番・遅番) | いちばん時間を使った仕事 |
| カウンター | 景品交換、景品在庫の整理、案内、電話応対 | 営業中 | 女性スタッフが多かった |
| 清掃 | 台・ガラス・床・トイレなどの清掃 | 営業中のほか、閉店後の短時間求人もある | 清掃は業者に任せていた |
| カフェ(ワゴン) | 店内でのドリンク販売 | 営業中 | ― |
| 設置 | 新台の設置作業 | 閉店後の夜間 | 入替は毎週、閉店後に作業 |
出典: バイトルマガジン、タウンワークマガジン(2026年6月2日更新)、マイナビバイトの職種紹介をもとに作成(2026年10月時点)。
お店によって分け方は違います。
バイトで募集が多いのは、ホールスタッフです。
新人もまずホールから入ることが多く、僕のいた店でもそうでした。
ホールスタッフは「台とお客さんの様子を見て回る」のが仕事の中心
ホールスタッフの仕事で、僕がいちばん時間を使ったのは巡回です。
巡回は、店内を歩いて台やお客さんの様子を見て回ることです。
パチンコ台が並んでいる列のことを島と呼び、島から島へと歩きながら、台に異常がないか、困っているお客さんがいないかを見ます。
台の上には呼び出しランプがあり、お客さんがボタンを押すと店員を呼べるようになっています。
僕の時代に多かった呼び出しは、トラブル系でした。
- 玉が飛ばない
- カードが入らない
こうした呼び出しに対応するほか、玉やメダルの補充、箱の上げ下ろし、台拭きなども、求人ではホールの仕事として挙げられています。
店員どうしはインカム(耳につける無線)で連絡を取り合いながら動きます。
カウンターは景品交換と案内、在庫の管理
カウンターは、お客さんが出した玉やメダルを景品に交換する場所です。
求人サイトでは、景品交換のほか、景品在庫の整理、店内の案内、電話応対が仕事として挙げられています。
僕のいた店では、カウンターは女性スタッフが多かったです。
新人はまずホールの仕事を覚えて、慣れてきたらカウンターも任せる、という順番でした。
交換の仕組みや交換率の違いが気になる人は、こちらで説明しています。
清掃・カフェ・設置は別の求人になっていることが多い
清掃は、営業中の求人と、閉店後の短時間の求人があります。
閉店後の清掃の求人には、台やガラスの拭き上げ、床のモップがけ、トイレ掃除などが書かれています(求人例。掲載時点は不明)。
僕のいた店では、清掃は業者に任せていました。
ただ、台の清掃やメダルの調整は、店員が開店前と閉店後にやっていました。
採用する側の話をすると、当時の店に応募してくるのは40代ぐらいまでの人が中心で、40代以上の人は清掃のパートになったりしていました。
店内でドリンクを売るカフェワゴンや、閉店後に新台を置く設置作業も、別の求人で募集されていることがあります。
営業中の接客は原則として深夜にはありませんが、閉店後の作業は夜の時間帯にあります。
パチンコ店員の1日の流れ|早番・遅番・閉店後の作業
パチンコ店のシフトは、早番と遅番の2交代制が基本とされています(タウンワークマガジン)。
僕のいた店では、だいたい次の時間でした。
- 早番: 8時〜17時
- 遅番: 17時〜24時

お店の営業時間は、風営法と都道府県の条例で決まっていて、地域によって違います(2026年10月時点)。
風営法では、原則として深夜(午前0時〜午前6時)の営業が禁止されていて、営業時間をさらに制限するかどうかは各都道府県の条例で決められています。
なので、ここに書くシフトの時間は「僕のいた店の例」として見てください。
休憩の長さや回数も、お店によって違うので、求人や面接で確認するのが確実です。
台の清掃やメダルの調整は、開店前と閉店後の両方でやっていました。
早番は開店前の準備から夕方の交代まで
早番は朝8時に入り、まず朝礼をします。
そのあとは開店準備です。
台が開いたままになっていないか、床に玉やメダルが落ちていないかを見て回ります。
開店したらホールの巡回が中心になり、呼び出しやトラブルに対応しながら、17時に遅番と交代します。
遅番は夕方から閉店・締め作業まで
遅番は17時に入り、夕方から閉店までホールを見ます。
閉店後の作業まで終えて、上がるのは24時でした。
ちなみに風営法では、18歳未満の人を午後10時から翌午前6時まで客に接する仕事につかせることが禁止されています(2026年10月時点)。
働ける年齢については、こちらで詳しく書いています。
➡ パチンコ店員は何歳まで働ける?何歳から?働ける年齢を元店員が解説
新台入替の夜は10〜20人で設置作業
普段の閉店後とは別に、新台入替の夜は作業が増えます。
新台入替は、古い台を外して新しい台を入れることです。
僕のいた店では、入替は毎週あり、1回10〜30台ぐらいでした。
閉店後に、店の規模にもよりますが10〜20人で作業し、設置業者さんも来ます。
入替の日も、営業は普段どおりです。
大変だったのは、設置した後の動作確認とデータ確認です。
配線の関係で、データが正しく上がってこないことがありました。
➡ 新台入替とは?流れと何時から打てるかを元パチンコ店員が解説
外した台がどうなるかは、撤去の記事で書いています。
➡ パチンコ台・スマスロが撤去される理由4つ|撤去期限と自主回収も解説
客から見えない店員の仕事|データ確認や箱の積み方も仕事のうち
ここからは、お客さんからはあまり見えない仕事の話です。
店員の仕事は、フロアを歩くことだけではありません。
データに異常がないか、1時間に1回は確認していた
僕のいた店では、1時間に1回はデータを見ていました。
ここでいうデータは、台ごとの回転数や出玉などの記録のことです。
見るのは、データに異常がないかどうかです。
不正(ゴト)が起きていないかの確認も、この中に入っていました。
お店には、こうして異常がないかを見ている人がいる、ということです。
店のデータを管理する仕組みについては、こちらで書いています。
出玉の多い台は、箱を見栄えよく広げて積んでいた(5号機の時代)
僕の時代は、出た玉やメダルをドル箱(玉やメダルを入れる箱)に入れて、台の後ろに積んでいました。
角台のように出玉が多い台では、箱をただ積むのではなく、見栄えよく広げて積んでいました。
箱の積み方ひとつも、ホールの仕事のうちだったということです。
ただ、スマスロでは、こういう積み方は特にありません。
➡ 角台とは?パチンコ・スロットで当たりやすいのか元店員が解説
店員の仕事の先に、店長の「予算と競合比較」の仕事がある
店長になると、数字の仕事が増えます。
僕のときは、1か月の予算が決まっていて、それを1日ごとに振り分けて、日々計算していました。
お客さんの入り(稼働)が悪いかどうかは、近くの競合店と比べて判断していました。
➡ パチンコ屋の一日の売り上げは平均約660万円|粗利と稼働率の計算
パチンコ屋バイトがきついと言われる理由と、昔と今で変わったこと
求人サイトでは、パチンコ店の仕事のきつい点として、騒音、たばこのにおい、立ち仕事、重い作業、クレーム対応がよく挙げられています。
ここでは、僕の体験と、今の求人・報道で分かることを分けて説明します。
| 項目 | 昔(僕がいた2008〜2016年ごろ) | 今(求人・業界メディア、2026年10月時点) |
|---|---|---|
| 玉・メダルの運搬 | ドル箱が重かった | 各台計数システムやスマスロ・スマパチで、ドル箱運びが減った店もあると求人に書かれている |
| たばこ | 改正健康増進法の全面施行(2020年4月)より前 | 店内は原則禁煙。喫煙専用室に20歳未満は入れない |
| トラブル対応 | 「玉が飛ばない」「カードが入らない」などの呼び出し | スマスロはメダル関連のエラー対応が減るとされる(業界メディア) |
| 省人化 | ― | 人手不足からセルフオペレーションを取り入れた事例があると、業界メディアの取材記事で紹介されている |
今の列は、すべての店に当てはまるわけではありません。
お店によって違います。
重いドル箱は、僕の時代の大きな負担だった
僕の時代は、ドル箱が重いのが体にきました。
今は、台ごとに玉やメダルを数える各台計数システム(パーソナルシステムとも呼ばれる)を入れている店があります。
業界メディアの説明では、こうした仕組みの導入は2007年ごろから始まったとされています。
求人にも「重いドル箱運びがない」「減る」と書かれているものがありますが、店によって設備は違うので、応募前に確認してください。
いちばんきつかったのは音|インカムも店内もうるさい
僕がいちばんきつかったのは、うるさいことです。
インカムの音もそうですし、店内の騒音もかなりのものでした。
当時、耳栓などの対策は特にありませんでした。
僕がやっていたのは、インカムを左右交互の耳につけて、同じ耳でずっと聞かないようにすることぐらいです。
耳への影響が心配な人は、お店の対策を面接で聞いてみるとよいと思います。
たばこについては、改正健康増進法が2020年4月に全面施行され、今は店内が原則禁煙になっています(2026年10月時点)。
多かったクレームは「当たらない」。怒っているお客さんには謝るしかない
僕のいた店で多かったクレームは、「当たらない」でした。
当たるかどうかは台の抽選で決まるので、店員がどうにかできることではありません。
なので、怒っているお客さんには、謝るしかありませんでした。
新人が絶対にやってはいけないのは、お客さんを怒らせてしまうことです。
接客の仕事なので、言葉づかいや態度ひとつで、お客さんの受け取り方は大きく変わります。
客からの理不尽な要求(カスタマーハラスメント)については、厚生労働省が企業向けの対策マニュアルを出しています。
スマスロ・スマパチの店では、メダルや玉の運搬が減ったとされる
ここからは、僕の現場経験がない時代の話です。
業界メディアによると、スマスロ(メダルを使わないスロット)は2022年11月、スマパチ(お客さんが玉に触れないパチンコ)は2023年4月にホールへの導入が始まりました。
スマスロ・スマパチの台では、メダルや玉を運んだり補充したりする作業が減るとされています。
ただ、これはスマスロ・スマパチの台だけの話です。
従来の台が残っている店では、補充や運搬の仕事も残ります。
カウンター(景品交換)の仕事が今どう変わったかは、確かな資料が見つからなかったので、ここでは書きません。
パチンコ屋バイトに応募する前に確認しておきたいこと
応募前に確認しておきたいのは、次の点です。
- 年齢の条件(18歳以上か、高校生は可か)
- 時給と、土日祝・夜の割増があるか
- シフトの時間と、閉店後の作業があるか
- 各台計数システムやスマスロ・スマパチの導入状況(重い物を運ぶか)
- 休憩の長さや回数
18歳以上が条件、高校生は不可の店が多い
パチンコ店は、風営法で18歳未満の客の立ち入りが禁止されていて、働く場合も18歳以上を条件にしている求人が多いです(2026年10月時点)。
求人記事でも、高校生は不可の店が多いと書かれています(タウンワークマガジン)。
採用する側だったときの話をすると、応募してくるのは40代ぐらいまでで、いちばん上が40代、いちばん下は19歳の大学生でした。
➡ パチンコ店員は何歳まで働ける?何歳から?働ける年齢を元店員が解説
時給は求人で確認する(相場の詳しい話は給料の記事へ)
時給はお店や地域で違うので、求人で確認してください。
参考までに、2026年度(令和8年度)の地域別最低賃金は、全国加重平均で1,177円です(厚生労働省、2026年10月時点)。
発効日は都道府県ごとに違い、2026年10月1日から12月2日にかけて順に切り替わります。
求人には、土日祝の増額や22時以降の割増が書かれているものもあります。
未経験でも大丈夫。新人はまず巡回の仕方を覚える
パチンコを打ったことがなくても大丈夫です。
僕のいた店では、入ってからトレーニングをしていました。
新人が最初に覚えるのは、ホールの巡回の仕方です。
ホールスタッフの仕事に慣れてきたら、カウンターも任せていました。
続く人・続かない人の違い
辞めていく人の理由は、ひとことで言うと「大変だから」でした。
音、立ち仕事、クレームと、楽な仕事ではありません。
逆に、続く人やうれしかったことを聞かれたら、僕は「時給がいい」と答えます。
ここまでの話から考えると、向いているのはこんな人です。
- 立ち仕事や、店内を歩き回るのが苦にならない人
- にぎやかな場所でも平気な人
- お客さんに落ち着いて謝れる人
- 時給の高さを優先したい人
パチンコ店で働くことの世間のイメージが気になる人は、こちらも読んでみてください。
パチンコ・スロットを打つときに知っておいてほしいこと
最後に、パチンコ・スロットを打つ人に向けた注意です。
パチンコ・スロットは、18歳未満は遊技できません。
働くときの年齢の条件と、遊技できる年齢は別の話なので、混同しないようにしてください。
お客さんとして入れる年齢と、お店の年齢確認については、こちらで書いています。
➡ パチンコの年齢確認は何歳から?18歳の高校生は?身分証も元店長が解説
遊技は、生活に影響しない、余裕のあるお金で楽しんでください。
のめり込みに不安がある人は、「リカバリーサポート・ネットワーク」に相談できます。
- サイト: https://rsn-sakura.jp/
- 電話: 050-5846-3952
- 受付: 月〜金 10:00〜22:00(受付は21:30まで、祝日を除く)
まとめ
パチンコ店員の仕事内容を、元店長の目線でまとめました。
- 仕事はホール・カウンター・開店前と閉店後の作業が中心で、僕のいた店でいちばん時間を使ったのはホールの巡回
- 僕のいた店のシフトは早番8時〜17時、遅番17時〜24時で、閉店後の作業もあった
- データの確認や箱の積み方など、客から見えない仕事もある
- きついのは音・重いドル箱・クレームで、僕がいちばんきつかったのは「うるさいこと」
- 各台計数システムやスマスロ・スマパチで運搬が減った店もあるが、店によって違う
- 未経験でも大丈夫。応募前に年齢・時給・シフト・設備を確認しておく
関連記事
➡ パチンコ店員は何歳まで働ける?何歳から?働ける年齢を元店員が解説
➡ 新台入替とは?流れと何時から打てるかを元パチンコ店員が解説
➡ パチンコ屋の一日の売り上げは平均約660万円|粗利と稼働率の計算