麻雀は少しルールが複雑なイメージがり、その理由の1つに「役」があります。
種類が多く、点数も違うので覚えるのはなかなか大変です。
麻雀の役はどのぐらいの種類があるのでしょうか。
またそれぞれの点数はどのくらいあるのでしょうか。
ここでは麻雀初心者でも分かるように麻雀役を紹介していきます。
麻雀の1飜役
麻雀役には1飜役~6飜役、役満とありそれぞれ完成の難易度が違えば点数も違います。
まずは1飜役から順に紹介したいと思います。
平和(ピンフ)
ピンフは作りやすく、出現率も高い役の1つです。
暗刻がなく、123、567といった形の順子のみの構成で出来ている手配です。
また雀頭は役牌以外でなくてはいけません。
そしてテンパイした時はリャンメン待ちになっていなくてはならず、カンチャン、シャボの時はピンフになりません。
萬子の三、六待ちのピンフテンパイ形
断公九(タンヤオ)
タンヤオは1、9、字牌以外で2~8の中張牌のみで構成された手配です。
鳴いても1飜として扱われ、上がりやすい役になります。
スピード重視で手作りをしている人は、タンヤオを得意としている人が多い役です。
1、9、字牌がなければ良いので、手配に暗刻があったり、待ちがカンチャンでもシャボでもタンヤオとして成立します。
筒子の⑦と索子の3待ちのタンヤオテンパイ形
一盃口(イーペーコー)
234、678といった順子が同じ牌の種類で2つある手牌をイーペーコーと言います。
手を進めていく途中でイーペーコーが完成する時もあれば、最終形の待ちで高めがイーペーコーという場合もあります。
イーペーコーはチートイツとは複合しませんので、ご注意ください。
イーペーコーが完成している手配
立直(リーチ)
鳴かずにメンゼンでテンパイした時に可能な役です。
リーチをする時は「リーチ」と発声し、1,000点棒を場に出さなくてはなりません。
また、リーチ後は手配を変更する事ができないので、上がり牌以外は全て捨てなくてはなりません。
リーチをするメリットは打点アップになるとい事と、一発という役が付く可能性がある事です。
さらに上がった時は裏ドラが見れるので、打点アップする可能性が高いです。
門前清自摸(メンゼンツモ)
鳴かないでテンパイし、上がり牌を持ってきたときにツモという役が付きます。
ポンやチーをしている場合のときのツモは役にはなりません。
テンパイ時の待ちの形はどんな形でもツモれば役として成立します。
翻牌・役牌(ファンパイ・ヤクハイ)
字牌が役となるパターンになります。
場風か自風、もしくは三元牌が3枚あると役として成立します。
鳴いても役として成立するので、2枚ある場合はポンをして3枚揃えるパターンが多くあります。
役牌は2つあれば2飜役となり打点がアップします。
海底模月(ハイテイ)
ハイテイはその局の最後のツモであがったときに付く役となります。
鳴いて役がない時のテンパイでも、最後の牌でツモればハイテイと言う役が付くので上がる事が出来ます。
麻雀は4人で行うゲームなので、ハイテイが回ってくるのは1人だけになります。
そのため、対象は1人となってしまう役でもあります。
河底撈魚(ホウテイ)
ホウテイはその局の最後の牌でロン上がりをした時に付く役になります。
ハイテイツモと同じく、役が無いテンパイをしている場合はに最後の牌があがれる牌であったらホウテイという役が付くので上がる事ができます。
もし自分が最後のツモで他の人のロン牌を捨ててしまったら点数があがってしまうので、なるべく安全牌を切るようにした方が良いです。
嶺上開花(リンシャンカイホウ)
嶺上解放は出現率の低い役になります。
発生する条件は、カンをした時の直後の打牌による上がりに付きます。
ですので、まずはカンをしないと発生しない役になります。
カンはアンカンでもミンカンでも、どちらのカンでも嶺上開花は発生します。
槍槓(チャンカン)
他の人がポンをしている状態で、4枚目の牌を持ってきて加槓をした時に発生する役です。
加槓した牌が自分の上り牌だった場合はロンする事ができ、チャンカンと言う役が付きます。
まずは相手がポンをしていないと発生しない役なので、出現率は低いです。
一発(イッパツ)
リーチをした時のみに発生する役です。
リーチ後の1巡目でロンやツモをしたときに一発という役が付きます。
しかし、リーチ後の1巡目でポン、チー、カンの鳴きが発生した場合は一発は取り消しとなってしまいます。
一発を消すために鳴いたりする場合もあります。
麻雀の2飜役
続いて2飜役を紹介します。
2飜役も1飜役と同じでたくさんの種類があります。
それでは2飜役を見ていきましょう。
三色同順(サンショクドウジュン)
麻雀の中でも人気の役で、鳴いても1飜役として成立します。
萬子、筒子、索子の3種類で同じ数を揃えた時に三色同順という役になります。
テンパイに向かう道中で三色同順が完成する場合もありますし、テンパイした時に高めだと三色同順という場合もあります。
筒子の③⑥待ちのテンパイで③だと三色同順の手配
三色同刻(サンショクドウコク)
萬子、筒子、索子の3種類の牌を使用し、同じ数の牌で暗刻を作る役になります。
鳴いても2飜役のままで、食い下がりがありません。
しかし、なかなか作るのが難しく難易度の高い役になります。
2が3種類で揃っている三色同刻の手配
一気通貫(イッキツーカン)
萬子、筒子、索子のうちどれか1種類の牌で1~9までを揃える役になります。
鳴いたときは1飜役となります。
リャンメン待ちの場合は高めだと一気通貫になるという場合もあれば、待ちがカンチャンで一気通貫が確定しているというパターンもあります。
萬子の三待ちの一気通貫テンパイ形
対々和(トイトイホー)
234、678などの順子が無く全てが暗刻になっている手の事です。
対々和は鳴いているときに発生する役になります。
出現率も高く狙いやすい役でもあるので、トイツの牌が2つあったら意識しても良いと思います。
七対子(チートイツ)
七対子は特殊な形の手配です。
字のごとくなのですが、2枚同じ牌を7つ集めるとチートイツとして成立します。
メンゼンのみの役となりますので、鳴いたりした場合はチートイツにはなりません。
またイーペーコーとも複合する役ではなりません。
全帯公(チャンタ)
タンヤオは2~8で出来る役ですが、チャンタはその逆で1、9、字牌が絡んでいる役になります。
鳴くと食い下がり1飜役となります。
現代の麻雀では赤5が入っているケースが多いので、チャンタを狙うと損をしてしまう感じがします。
また、配牌が悪かったときなどはチャンタを狙う機会が多くなると思います。
萬子の一と筒子の①待ちのテンパイ形
混老頭(ホンロートウ)
対々和と同じ形になりますが、使用する牌は1、9、字牌のみになります。
トイトイホーとホンロートウは別々の役となり、ホンロートウになるときは必ずトイトイホーとセットになります。
そのため、トイトイホーの2飜とホンロートウの2飜で4飜となります。
点数にすると8,000点(満貫)になります。
三暗刻(サンアンコー)
暗刻をメンゼンで3つ揃えた時に成立する役です。
メンゼンで完成させる必要があるので、暗刻が2つのシャボ待ち状態でのロンあがりは三暗刻とはなりません。
チー、ポンをした時に残りの手配で三暗刻が出来ている場合は三暗刻が成立します。
三槓子(サンカンツ)
同じ牌が4枚揃う槓子を3つ揃えると成立する役になります。
槓子の形は暗カン、小明カン、大明カンのうちどれでも大丈夫です。
出現率は低い役ですが、3つもカンをするとドラが増えた状態になるので、カンした手配にドラが乗ったりすると打点が跳ね上がります。
小三元(ショーサンゲン)
白、發、中の三元牌のうち2つを暗刻、1つをトイツにすると成立する役になります。
小三元という役で2飜あり、三元牌のうち2つが暗刻にあっているので、役牌が2つあるという事になります。
ですので、役牌が2つ分で2飜あり、合計で4飜の満貫手となります。
小三元はポンした時でも成立します。
ダブルリーチ(ダブル立直)
第一打の捨て牌をする時にテンパイしていて、最初の切り牌でリーチをする事です。
しかし、自分が第1打を切る前にポンやチーなどの鳴きがあった場合はダブル立直とはならず、普通のリーチという扱いになってしまいます。
配牌、第一ツモで発生する役なので技術は必要ありません。
麻雀をやっていると誰でもやってくる役になります。
麻雀の3飜役
続いて3飜役の紹介をしたいと思います。
なかなかできない役もありますが、高打点が狙える役になってきます。
それでは3飜役をみていきましょう。
純全帯公(ジュンチャン)
3飜役で紹介したチャンタは1、9、字牌を使用していましたが、3飜役のジュンチャンは1,9絡みで構成され字牌がない手になります。
鳴いた場合は食い下がりがあり2飜役となります。
字牌があるとジュンチャンにならない分、チャンタより打点が高くなっています。
また三色やピンフ、イーペーコーなどとも複合する役になります。
ジュンチャンとして成立する手配
混一色(ホンイツ)
字牌と萬子、筒子、索子どれか1種類の牌のみで作られた手配です。
鳴いた場合は食い下がりがあり2飜役となります。
役牌がある場合は役牌とも複合しますので、ホンイツ+役牌の点数が加算されます。
萬子の六、九待ちのホンイツの手配
こちらは白が暗刻になっているので、ホンイツの3飜と役牌の1飜で4飜となり、8,000点の満貫になります。
ニ盃口(リャンペーコー)
同じ種類で同じ数字のセットを2個作る手牌です。
違う言い方をすると、イーペーコーを2つ作る手牌となります。
鳴くと成立しない役となりますので、メンゼンのみ有効な役になります。
またチートイツとは複合しませんのでご注意ください。
リャンペイコーの手配
麻雀の4飜役
4飜役は手配で作るものはありません。
ではどうったものが4飜役となるのでしょうか。
流し満貫(ナガシマンガン)
流し満貫は捨て牌によって作られる役です。
その局が終了した時に、自分の捨て牌がすべて1、9、字牌だった場合に成立します。
注意しなくてはいけないのは、自分が捨てた牌を誰かが鳴いた場合は流し満貫として成立しません。
また、そもそもルールとして流し満貫が無しという事もあります。
セットで麻雀を行うときなどは予め確認しておくと良いと思います。
麻雀の6飜役
最後に役のなかで一番点数の高い6飜役について紹介します。
待ちが複雑になることもあるので、注意が必要になります。
それでは見てきましょう。
清一色(チンイツ)
清一色は萬子、筒子、索子の中で1種類だけの種類を使って作る役です。
ホンイツは字牌があっていいのですが、清一色は字牌があってはダメな役になります。
鳴いたときは食い下がりがあり、5飜役となります。
鳴いても打点が高いので、鳴いて清一色を作る事もあります。
清一色は待ちが複雑になりやすいです。
待ちが複数あることがあるので、しっかりと待ち確認をするようにしましょう。
待ちの確認に時間がかかると相手にバレてしまうと思うかも知れませんが、捨て牌でほぼ染め手という事が分かってしまいます。
ですので、そこまで気にせず待ちの確認はしっかりと行いましょう。
萬子の一、四、七待ちの清一色テンパイ形
麻雀役一覧まとめ
ここでは麻雀役について紹介させて頂きました。
麻雀の役には1飜役~6飜役があり、それぞれ難易度や点数が違います。
また鳴いたら食い下がりが発生したり、鳴くと成立しない役があるので、どの役はどうなのかしっかりと覚える必要があります。
さらに複合する役、複合しない役があるので、こちらもしっかりと覚える必要があります。
麻雀の役は狙っていないと作れない事が多いです。
特にプロの対局では赤5ドラが無い事が多く、手役作りが重要とされるルールが多いです。
そのため、手役を狙って進めていく手順を組みます。
プロの対局動画を見ると解説もあり、見ながら役作りの仕方など勉強になると思うので良かったら見てみてください。