パチンコやスロットにはゴト師と言い、不正を行って出玉を獲得しようとする人がいます。
ゴト師は単独で行動するよりも、集団で行動するグループが多いです。
ゴト師のグループには各役割があり、実行犯役、壁役、見張り役、キャッチ役などあります。
ゴトを仕込む時に壁役の人が台を囲んだり、従業員から見えないように視界となる位置に立ったりします。
キャッチ役の人は、従業員がゴトを仕込んでいる台に近づかないように話しかけたります。
話しかける内容は「次の新台いつはいるの?」など他愛もない内容です。
ゴトを仕込むときは、大胆かつ正確に素早く行います。
ここではパチンコとスロットのゴトにどんな種類や手口があるのか紹介したいと思います。
目次
パチンコのゴト
糸付き玉ゴト
パチンコの玉に釣り糸のような透明で丈夫な糸が取り付けられています。
接着剤らしき物で玉と糸を取り付けているのだと思います。
この糸の付いた玉を使用してゴトを行います。
糸の付いた端を持ち、パチンコ玉を打ち出して盤面でコントロールします。
入賞口に入れる事により不正に玉を獲得したり、スタートに入れて回転させたりします。
糸が透明なので、巡回している従業員もなかなか気付かないのです。
磁石ゴト
磁石を使用して盤面に打ち出した玉を誘導させます。
誘導させた玉はスタートに入れたり、ポケットなどの入賞口に入れます。
しかし、パチンコ台に磁石センサーが付いているので、実行するのは難しいと思います。
釘曲げゴト
釘曲げゴトは従業員がガラスを開けた隙を狙い、釘に手を伸ばして入賞口などの釘を曲げてしまうゴトです。
「入賞したけど払い出しがない」
「盤面に球が引っかかってしまった」
という事から従業員を呼びガラスを開けさせます。
ガラスが開いて従業員がトラブル対応をしている隙を狙い、入賞口などの釘を曲げます。
CR天下一閃という台は、あまり大当たりしませんが、大当たりすると出玉が多いと言う台です。
この台を狙った釘曲げゴトが流行り、埼玉県などのパチンコ店は大きな被害を受けました。
ぶらさがりゴト
センサーとメイン基板の間に割り込む形で接続され、ぶらさがっている基盤の事です。
この基盤で大当たりを不正に当選させる事が出来ます。
初期の頃は基盤も大きく発見しやすかったですが、その後は非常に小型化されコネクター内部に埋め込んだものや信号線の束に巻き込んだものまで登場しました。
原理的にはスタート信号を一度ぶら下がり基盤に取り込み、時間差処理を加えた後メイン基盤に送り返します。
そうする事により大当たりを誘発させるなどの確率をコントロールする事が出来ます。
スロットのゴト
電波ゴト
センサーを誤動作させて大当たりの乱数を取得するゴトです。
設定変更電波ゴトは、主に主電源が落ちた場合の初期設定に戻る機能を利用したものになります。
その後、シールドガラスや電波探知器の発売により、一時は小康状態となりました。
しかし、組織化されたゴト集団はより優れた性能を持つ電磁波を開発しました。
それ以後、いたちごっことなってしまい、解決の糸口は未だ模索状態となってしまっています。
ハーネスゴト
ハーネスをスロット台に仕込む事で、大当たりを不正に発動させる事が出来ます。
スロット台を開けて仕込む必要があるので、手口としては難しいゴトになります。
お店側に協力者がいる場合なんかもありますが、ゴト師の手口としては、わざとエラーを起こして店員に台を開けさせている間にメダルを落とし、その間に仕込んだりします。
壁役がいたりして、防犯カメラの視界になる位置に立ったりして犯行を見えなくなるようにします。
仕込みが終わってしまえば、あとは通常通りに打つだけです。
大当たりやARTが連荘するのでガンガンメダルが出てきます。
クレマンゴト
スロットのクレジットを満タンにするゴトです。
クレマンという器具をメダル投入口に入れます。
そうするとメダルが投入されたと感知してクレジットが増えます。
クレジットが満タンになるという事から、クレマンゴトと言われるようになりました。
流行っていた頃は、ジャグラーがよく狙われていました。
そのため、クレマンを防止するカバーを取り付ける店舗が増えています。
パチンコ店のゴト対策
ホールコンピューター
パチンコ店の遊技台のデータはホールコンピューターにて管理しています。
これにより、どの台だどのくらい出ているのかというのが一目で分かる仕組みになっています。
出玉だけではなく、どのくらい売り上げがあるのか、どのくらい回っているのかなど全てのデータを見る事ができます。
ゴトをされた台というのは、なにかしらのデータの数値が異常になります
異常なデータをホールコンピューターが感知するとアラームで知らせてくれます。
アラームが鳴ると従業員はすぐにデータを確認したり、実際に遊技台を確認しに行ったりします。
場合によっては、モニターで録画してるので何か怪しい事をしていないか確認する事もあります。
ホールコンピューターが異常な数値をアラームで知らせてくれることで、ゴト行為を早期発見する事が可能なのです。
➡パチンコ店のホルコン攻略 元パチ屋の管理職に聞くデータや粗利管理の仕組み専用用語など基礎知識を解説
ゴト対策器具取付
パチンコ店では、ゴト器具を不正に取り付けないようにゴト対策器具を取り付けます。
基盤が取り付けられないようにカバーを取り付けたり、台が開いたらナンバーランプが光るようになったりしています。
なかには機械音声で台が開いたことをインカムで知られてくれたりもします。
しかし、こういった対策をしてもゴト師はまた新たな手口を考えてきます。
お店側はまたそれに対する対策をするという感じで、ゴトをする→対策をする→新たなゴトをする→対策をするの繰り返しなのです。
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ホールの巡回強化
従業員は毎日ホールで巡回しているので、怪しいお客さんがなんとなく分かってくるようになります。
怪しいお客さんがいた場合は、結果なにもなくても良いので、報告するようにしているお店が多いです。
報告を受けた従業員は近くで監視していると目立ってしまうので、監視カメラで怪しい動きがないか確認したり、ホールコンピューターで該当の台の数値に異常がないか確認します。
こういう形で巡回を強化する事により、ゴト行為がしにくいホール環境を作る事が出来ます。
ゴト師は事前にゴトが出来そうかどうか下見に来ます。
ゴトをされるお店は、やはりホール巡回が甘く、ゴト行為をしやすいホール環境にあるのです。
パチンコ・スロットのゴトまとめ
パチンコ・スロットにおけるゴトの種類を紹介させて頂きました。
パチンコゴト
- 糸付き玉ゴト
- 磁石ゴト
- 釘曲げゴト
- ぶらさがりゴト
スロットゴト
- 電波ゴト
- ハーネスゴト
- クレマンゴト
メーカーやパチンコ店も常にゴト対策をしていますが、ゴト師側も対策をされるとまた新たなゴトを考えてきます。
その為、いつまでたってもゴトは無くならず、いたちごっこのように繰り返されているのです。
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