回胴式遊技機製造業者連絡会は2018年1月31日に、都内台東区のオーラムでプレス説明会を開催しました。
説明会の内容はパチスロ6.0号機の新たな自主的措置についてです。
この内容で当初予定していたスロット6号機と比べると、規制がかなり穏和されているのではと思います。
一体スロット新基準の6号機はどんな台なのでしょうか。
ここでは自主規制の内容について紹介したいと思います。
スロット6号機の内容
パチンコ業界は2018年2月に新規制が施行されました。
その内容は今までにないくらい厳しい内容になります。
スロットの新規制の内容は
- 大当たり時におけるメダルの総払い出し枚数が480枚から300枚に低下
- 出玉率が120%以下から105%以下まで低下
という事でした。
ただでさえ大当たりの出玉が少ないのに更に少なくなり、出玉率も低下となります。
出玉率105%というと、規制前のスロット台の設定3ぐらいになります。
規制後は設定6で105%以下となるとかなり厳しい状況になると言うのが分かります。
その規制はAタイプのジャグラーにもかなりの影響がでるのではと思います。
➡2018年6号機新ジャグラー登場!新基準に適応するその規制内容は?払い出し枚数、出玉率、機械割について
実際5号機と6号機のスペックを比較してみると、6号機の勝率は理論上かなり下がります。
数字を見るだけで、スロットを打つ気を無くしてしまうほどです。
いくらスロットの好きなユーザーでも、スロットを打つ気がなくなってしまうのではと思います。
➡スロット6号機って勝てるの?機械割、出玉率、払い出し枚数などの内容や各設定での勝率や5号機との比較
自主規制の内容
回胴式遊技機製造業者連絡会が開催した自主規制の内容ですが、
6.0号機の自主規制では、5.9号機基準に比べて、改正規則の趣旨を踏まえて射幸性を抑えた一方、開発の自由度を高めた内容となっている。
具体的には、これまで存在していた「傾斜値<2.0」(純増2枚規制)や、「入賞Sim出玉率<1.0」(内部成立した役は全て入賞すると考えた場合の出玉率を100%未満とする規制)を撤廃し、5.9号機では開発不可能だったAT機の開発を可能とした。
有利区間(ナビ発生可能区間)に関する規制も緩和し、5.9号機基準では、小役ナビ機能の性能(ART、AT性能)に設定差を設けることが不可能であったが、6.0号機基準では指示込み役物比率(小役ナビ発生時に獲得したメダルを含めた役物比率)を70%以下とした場合において、設定差を設けて良いこととした。
一方、差玉性能に関しては抑制し、1回の有利区間突入で、最大3,000枚(1,500回×2枚)だった増加枚数が、6.0号機基準では最大2,400枚(1,500回もしくは最大差玉2,400枚)となっている。
日電協と日工組では、昨年9月4日の規則改正公布以降、6.0号機の早期市場投入を義務と考え、自主規制の見直しを進めてきた。
この度、その内容が正式に決定し、回胴式遊技機製造業者連絡会は、プレス説明会に先立ち、加盟各社を集めて自主規制内容の詳細な説明を行った。
6.0号機自主規制に沿ったパチスロ機は今年4月1日より型式試験申請が可能で、早ければ今年秋にも市場にリリースされる見込みだ。
なお、自主規制の見直しにより、開発の自由度は高まったが、同連絡会では、改正規則の趣旨に反した遊技機が製造販売されることがないよう厳しく対応していくという。
※パチンコ・パチスロ業界ニュース遊技日本より
6号機はどうなるの?
6号機の内容がかなり厳しいと言う事で、穏和になったのではと思います。
純増2枚が廃止となれば、今後純増3枚の台が出てくるかも知れません。
6号機の自主規制に沿ったパチスロ台は2018年4月より試験が始まり、早ければ2018年秋には新台として登場します。
正直なところ、新台として登場しないかぎりどういう台なのかは分かりません。
しかし、当初思っていたよりはひどい台にならないのではと思います。
5.9号機との比較
役物比率モニターへの表示
5.9号機
- 有利区間比率を表示
6.0号機
- ナビによる出玉は「役物比率」に含めない場合→有利区間比率を表示
- ナビによる出玉も「指示込役物比率」として含める場合→指示込役物比率を表示
ナビ有利区間の性能の設定差
5.9号機
- 指示機能の性能に設定差なし
6.0号機
- ナビによる出玉は「役物比率」に含めない場合→指示機能の性能に設定差なし
- ナビによる出玉も「指示込役物比率」として含める場合→指示機能の性能に去ってい差ありも可能
ナビ有利区間でのリミッター機能
5.9号機
- 最大1500ゲームで有利区間終了
6.0号機
- 最大1500ゲームまたは差玉2400枚で終了
有利区間ランプ点灯契機
5.9号機
- 移行後は常時点灯
6.0号機
- ナビ発生で、かつボーナス以外で出玉が増加する区間は点灯
有利区間でのナビ発生
5.9号機
- 1回はナビを発生させる
6.0号機
- 廃止
ボーナスフラグ成立時
5.9号機
- 外れ確率>子役入賞確率(子役優先制御の場合)
6.0号機
- 廃止
傾斜値(純増枚数)
5.9号機
- 1ゲームあがり2.0枚以下
6.0号機
- 廃止
通常時のシミュレーション出玉率
5.9号機
- ボーナス以外では100%以下
6.0号機
- 廃止
スロット6号機まとめ
5.9号機と6.0号機を比較するとやはり6.0号機の方が勝率が悪くなるのではと思います。
しかし、純増枚数2.0枚以下が廃止となったり、通常時のシミュレーション出玉率100%以下が廃止となります。
6.0号機はこの部分がどうなるかがポイントとなります。
現状では廃止というだけで、どういう数値になるのか不明です。
そのため、純増枚数が2.0枚以上の台が出てくる可能性がありますし、通常時の子役成立確率が上がる可能性があります。
純増枚数が増えると?
有利区間での上限は決まっているので、有利区間をたくさん打つことが出来れば、メダルを増える速度が上がるかも知れません。
通常時のシミュレーション出玉率が上がると?
子役が揃う確率が上がり、コイン持ちが良くなります。
そのため、次回ボーナス時までにコインを余り減らす事なく遊技できる。
早ければ2018年秋に規制後の新台が登場予定という事です。
まだまだ楽しめるスロット台がでる事に期待しているユーザーは多いのではと思います。