雀荘で働く店員さんは麻雀を打つのも仕事という麻雀好きにはたまらない職場に感じます。
たしかに雀荘で働けば麻雀は強くなるし、知識もつき勉強になる事が多くあります。
しかし、あくまでも接客業なのでお店で決まっているルール以外にもメンバー専用の特殊ルールがあります。
これにより自由に麻雀が打てなくなってしまうだけではなく、メンバーにとっては不利な条件となってしまいます。
メンバー専用の特殊ルールとはどんな内容なのでしょうか。
ここでは雀荘で働く店員の打ち方の制限について紹介します。
目次
雀荘店員の仕事内容を紹介
まずは簡単にですが、雀荘店員の仕事内容を紹介します。
この内容を知っておくことで、麻雀メンバーの打ち方制限がかなりキツいという事が伝わりやすいと思います。
まず知っておきたいのがメンバーの給料の仕組みです。
それとメインの仕事である本走と代走について紹介していきます。
メンバーの給料の仕組み
社員とアルバイトの形態がありますが、社員は月給制でアルバイトは時給制の場合が一般的です。
アルバイトの時給はおおよそ1,000円前後です。
麻雀をしながら時給1,000円貰えるなんて良い仕事に感じるかもしれませんが、麻雀をする時はメンバーも場代を支払います。
そして麻雀の清算も給料から差し引きとなります。
麻雀に勝てば給料は増えますが、負けると減ってしまいます。
勝つ時も負ける時もありますが、負けすぎてしまうとその日の給料よりマイナスの金額の方が多く働いてるのに給料が減っているという事もあります。
本走と代走について
メンバーが麻雀をする時は本走と代走の2種類があります。
本走は自分の給料から場代を支払い、清算も自分の給料から支払って麻雀をする事です。
雀荘店員の働く時間は長いので、月間で250半チャンほど麻雀をする事もあります。
東風戦であればもっと多くなります。
場代が400円だった場合、250半チャン打ったら10,0000円の場代を支払う事になります。
代走はお客さんの代わりに麻雀をする事です。
トイレに行っている間や食事をしている間などに代わりに麻雀を打ちます。
それとメンバーの代わりに麻雀をする事もあります。
麻雀メンバーのルール制限とは?
麻雀屋で働く店員は、麻雀で負けてしまうと給料が減ってしまうので必死になって麻雀をします。
しかし、接客業でもあるためメンバーにはお客さんとは違う特別なルールがあります。
このルールにより、更に勝ちにくくなってしまうのでかなり大変です。
では麻雀のメンバーの制限にはどんなルールがあるのでしょうか。
- モロ引っ掛けリーチ
- 鳴いて1,000点のあがり
- オーラスの着順の変わらないあがり
- 1発消しの鳴き
- 地獄単騎待ち
それでは詳しく解説していきます。
モロ引っ掛けリーチ
メンバーはモロ引っ掛けリーチ禁止です。
引っ掛けリーチは技術の1つとして捉える部分もありますが、接客面で見ると良くないという事なのかと思います。
例えば索子の1、3、5と持っていて5を切ってカンリャンゾー待ちのリーチはNGです。
もしリーチをしたかったら1巡待つ必要があります。
メンバーがモロ引っ掛けリーチをしないことを知っているお客さんは安心してリーチ宣言牌の筋を切ってきます。
鳴いて1,000点のあがり
役牌のみや、タンヤオのみなどポンやチーをして1,000点しかない上がりをしてはいけません。
これは親だったお客さんが1,000点の仕掛けで親を流されたと思ってしまうからです。
自分の手が安いという事は、相手の手が高い可能性があるので高い手を潰すというメリットもあります。
しかし、接客業としてみるとやはりお客さんの親を1,000点で流したという意味合いが強くなってしまうそうです。
オーラスの着順の変わらないあがり
オーラスは着順を1つでも上げようと打点を作りに行くことがあります。
しかし、ドラもないし役もできそうもない状況はあります。
メンバーは月間でかなりの半チャン数を打つので、着順が変わらなくても点棒を稼いでおくと月間通してそこそこの金額を回収したことになります。
ですが、これも接客面からするとあまり良くない印象をお客さんに与えてしまうという事なのです。
1発消しの鳴き
お客さんがリーチをした場合の1発消しになる鳴きはできません。
リーチしたら1発で上がれるかどうかは麻雀の楽しみの1つでもあります。
それを鳴いて楽しさを1つ無くしてしまうという事になってしまうので、メンバーは1発消しをしてはいけないのです。
リーチ宣言牌を鳴いて安全牌を切ってテンパイという場面でも、結果的に1発消しになってしまうので鳴く事はできないのです。
地獄単騎待ち
麻雀には同じ牌が4枚あります。
捨て牌に既に2枚切られていて自分が1枚持っているという状況でリーチをすると、地獄単騎待ちになるためこのリーチをする事はできません。
戦術的には良いかもしれませんが、マナー的にはあまりよくないというのが接客を意識した麻雀という事なのです。
チートイツなどでテンパイした時に地獄単騎待ちになってしまったら、他の待ちになるまで待つ必要があります。
雀荘メンバーのルール制限まとめ
ここでは雀荘で働くメンバーの制限について紹介させて頂きました。
接客業であるため、お客さんに不快な思いをさせないためのルールでもあります。
しかし、負けたら給料が減ってしまうのでメンバーは必至で麻雀をします。
そこに接客を重視したルールが追加となると、なかなか厳しくなってきます。
今回紹介したメンバーの制限には
- モロ引っ掛けリーチ
- 鳴いて1,000点のあがり
- オーラスの着順の変わらないあがり
- 1発消しの鳴き
- 地獄単騎待ち
お店によっては無いルールもありますし、もっと多い場合もあります。
ダイミンカンをしてはいけない、チャンカンで上がってはいけないなど、メンバーの制限はお店によって様々です。
雀荘で働きたいと思った場合は、メンバーの制限にはどんな内容があるか確認しておくと良いかも知れません。