「新台入替って、お店は何をしているの?」
「新台は何時から打てるの?」
こんな疑問を持ったことはありませんか。
新台入替とは、お店に置いている台の一部を、別の機種に入れ替えることです。
新しく発売された台(新台)を入れるのが基本ですが、中古の台を入れる場合も「入替」と呼びます。
新台入替の流れは、入れ替える台を決めて警察に申請し、閉店後に古い台を外して新しい台を置き、確認してから開店するという順番です。
僕が働いていたお店では、入替は毎週あり、前日も普段どおりに営業して、閉店後に10〜20名くらいで、1回に10〜30台ぐらいを入れ替えていました。
書いている僕は、パチンコ店で8年、現場スタッフから管理職まで働いていました。
辞めたのは約10年前、スロットが5号機の時代です。
この記事では、当時の僕のお店での経験と、2026年10月時点の情報を分けて書きます。
この記事で分かること:
- 新台入替の流れ(台選びから開店まで)
- 閉店後のお店で、誰が何をしているのか
- 入替の前日は普段どおり営業する?休む?
- 新台は何時から打てるのか
新台入替の流れは7段階|台選びから開店まで、閉店後の作業が中心
まず、全体の流れを見てください。
新台入替は、大きく分けると次の7段階で進みます。

| 順番 | いつ | 何をする | 誰が |
|---|---|---|---|
| 1 | 入替より前 | 入れる台・外す台を決めて、台を買う | 店長 |
| 2 | 入替日より前 | 警察へ申請する | お店 |
| 3 | 前日 | 普段どおり営業して閉店(休み・早じまいのお店もある) | お店 |
| 4 | 前日の閉店後 | 撤去(古い台を外して運び出す) | 店のスタッフと設置業者 |
| 5 | 撤去のあと | 設置・配線(新しい台を置いてつなぐ) | 店のスタッフと設置業者 |
| 6 | 設置のあと | 動作確認・データ確認・試し打ち | お店 |
| 7 | 当日 | 警察の確認(時間は地域で違う。省かれることもある)→ 新台を打てるようになる | 警察・お店 |
※約10年前の僕のお店の例をもとにした、大まかな流れです。
※順番や時間は、お店・地域によって違います(2026年10月時点)。
お客さんから見えるのは「告知」と「当日」だけです。
でも実際は、作業のほとんどが閉店後に行われています。
僕が働いていたお店では、入替は毎週ありました。
1回に入れ替えるのは10〜30台ぐらいです。
作業する人数はお店の規模にもよりますが、10〜20名くらいでした。
それぞれの段階を、下で順番に説明していきます。
入れ替える台は店長が決める|稼働と中古の売値を比べて選んでいた
新台を何台入れて、どの台を外すか。
これを決めるのは、僕のお店では店長でした。
判断に使うのが稼働です。
稼働とは、その台がお客さんにどれだけ打たれているか、ということです。
撤去する台は、稼働と中古の売値をてんびんにかけて決めていた
外す台は、稼働だけで決めていたわけではありません。
僕のお店では、稼働と中古の売値をてんびんにかけて決めていました。
撤去した台は、中古業者に売っていました。
なので「まだ打たれているけど、今なら高く売れる」「あまり打たれていないけど、売っても値段がつかない」といった見方で、外す台を選ぶわけです。
台を増やすか減らすか、どの機種の台数を変えるかも、店長の判断でした。
お店側の本音を言うと、入替は「新しい台を入れるイベント」であると同時に、今ある台を売ってお金に変えるタイミングでもあるんです。
なお、台が撤去される理由には、お店の判断のほかに、決まりで外さないといけない場合もあります。
そちらは別の記事で詳しく書いています。
新台は1台30〜50万円の実感|中古の台を入れることもあった
新台の値段は、当時の僕の実感で1台30〜50万円でした。
この実感で計算すると、10台なら300〜500万円、30台なら900〜1,500万円になります。
業界系の解説記事でも、2022年の時点で「1台50万円前後」が目安として紹介されています。
機種によって違うので、あくまで目安と考えてください。
また、入替は新台だけではありません。
僕のお店でも、中古の台を入れたことがあります。
「新台入替」と告知されていても、中古の台がまざっていることはある、ということです。
台の値段や販売台数の話は、こちらの記事でもまとめています。
新台入替には警察の承認が必要|申請してからでないと台を動かせない
新台入替は、お店が好きな日に自由にできるわけではありません。
法律の話は短くまとめます(2026年10月時点)。
入替の前に、警察(公安委員会)へ申請して承認を受ける
パチンコ店が台を入れ替えたり増やしたりするときは、風営法にもとづいて、事前に公安委員会の承認を受ける必要があります。
申請する先は、お店がある地域を管轄する警察署です。
承認を受ける前の台を、営業に使うことはできません。
だから入替の日は、お店の都合だけで急に決めたり、前倒ししたりはできないんです。
申請と承認の段取りに合わせて、前もって決めておく必要があります。
警察の確認は地域によって省かれることもある|2025年11月に全国で進める方針
以前は、入替のときに警察官がお店に来て、台を確認するのが一般的でした。
この確認のタイミングは、都道府県によって違いました。
当時、僕が知っている例では、東京は開店前、神奈川は営業中に確認がある、というように地域ごとに違っていました。
ここが最近変わってきています。
業界の報道によると、2025年11月、警察庁が現場での確認の一部を省く方針を全国で進めることが、業界団体から各地の組合に伝えられました。
ただし、どこまで省くか、いつから始めるかは、都道府県ごとに違います。
確認が省かれる地域では、前日を休みにするお店が減っていく可能性もあります。
ただ、2026年10月時点では、まだはっきりとは言えません。
閉店後に何をしている?撤去から試し打ちまで、元店員が順番に話す
ここからが、この記事の中心です。
お客さんが帰ったあとのお店で何をしているのかを、順番に書いていきます。
先に言葉を1つ説明しておきます。
島とは、台が横一列に並んでいるまとまりのことです。
入替の作業は、この島から台を外して、また島に入れる作業だと思ってください。
入替の前日は普段どおり営業|閉店してから作業を始める
僕が働いていたお店では、入替の前日も普段どおりに営業して、閉店後に作業していました。
お客さんが帰ってから、一晩で入替を終わらせるやり方です。
ただ、お店によっては、前日を休みにしたり、いつもより早く閉めたりするところもあります。
2026年10月時点でも、「前日は入替準備のため休み」と告知しているお店はあります。
そうするのは、主に次のような場合です。
- 入れ替える台数が多く、閉店後だけでは作業が終わらない
- 警察の確認を待つ時間が必要になる
- 試し打ちや確認に、余裕をもって時間をかけたい
普段どおり営業するか、休みや早じまいにするかは、台数やお店の方針、地域の警察の確認のやり方によって変わる、ということです。
撤去|閉店後に10〜20名で古い台を外して運び出す
お客さんが帰ったら、まず撤去から始めます。
外すと決めた台を島から取り外して、お店の外へ運び出す作業です。
作業する人数は、お店の規模にもよりますが10〜20名くらいでした。
店のスタッフだけでなく、設置業者も来て、一緒に作業していました。
1回で10〜30台ぐらいを入れ替えていたので、外す台もそれだけあります。
パチンコ台もスロット台も重いので、人数がいないと回らない作業です。
設置・配線|新しい台を島に入れて、データの機械につなぐ
台を外したら、そこに新しい台を入れます。
置くだけでは終わらず、配線をつないで、お店の管理の仕組みにデータが上がるようにする必要があります。
この管理の仕組みがホルコンです。
ホルコンとは、ホールコンピューターの略で、台ごとの回転数や当たりの回数などのデータを集めて管理する仕組みのことです。
設置も、店のスタッフと設置業者が一緒に作業していました。
ちなみに、今のスマスロ・スマパチでは、台の横に専用のユニットを付けるための工事なども必要になっています。
僕が働いていた5号機の時代には、こうした作業はありませんでした。
ホルコンの仕組みについては、こちらで詳しく書いています。
確認・試し打ち|台代のほかに、打ってデータを確かめる手間がかかる
入替の作業で、僕がいちばん大変だと感じていたのが、設置したあとの動作確認とデータ確認です。
新しい台を入れるには、台代のほかに、この確認の手間がかかります。
僕のお店では、実際に試し打ちをして、台がちゃんと動くか、データが正しく上がっているかを確かめていました。
パチンコの試し打ちでは、実際に打ってみて、台の状態におかしなところがないかを見ていました。
試し打ちは、あくまで台の状態とデータを確かめるための作業です。
なお、パチンコの釘を、お店が承認を受けずに変えることは認められていません(無承認変更という違反になります)。
僕が働いていたときも、釘は基本的に触ってはいけないことになっていました。
試し打ちは、法律で決まった作業というより、僕のお店でやっていたことです。
お店によってやり方は違うと思います。
不具合が出た台は、直して確認してから動かしていた
入れたばかりの台でも、不具合が出ることはあります。
僕のお店では、不具合が出た台は直して、検査してから、もう一度動かしていました。
入替の夜にいちばん困ったのは、配線まわりのトラブルで、データが正常に上がらないことでした。
台そのものは動いているのに、ホルコンにデータが来ない、ということがあるんです。
データが正しく取れないと、その台がどれだけ打たれて、どれだけ出たのかをお店が把握できません。
なので、原因を探して直すまで、作業は終わりません。
パチンコ店で働こうか迷っている人に向けて言うと、入替の日の閉店後は、正直かなり大変な日です。
台を運ぶ体力も使いますし、確認の作業は気をつかいます。
お店の中のスタッフ同士の連絡に使うインカムについては、こちらで書いています。
新台は何時から打てる?朝から・夕方からはお店ごとに違う
打つ人がいちばん気になるのは、「新台は何時から打てるのか」だと思います。
答えは、お店によって違うので、そのお店の告知を見るのが確実です。
新台を打てるようになる時間には、主に次のようなパターンがあります。
- 開店から新台を打てる
- 一部の台だけ朝から打てて、ほかは夕方から
- 新台は夕方から打てる
違いが出るのには、主に、閉店後の作業の進み具合と、警察の確認や承認の段取りが関係しています。
上で書いたとおり、新しい台は承認を受けるまで営業に使えません。
そのため、新台だけ打てる時間をずらしているお店もあります。
確かめ方は、お店の公式サイト・アプリ・店頭の告知を見ることです。
そもそもの開店時間もお店や地域で違うので、あわせて確認しておくと安心です。
入替の前後は出る?出ない?|お店の方針と予算しだいで、一概には言えない
「入替の前日は出ない」「新台入替の日は出る」といった話を聞いたことがあるかもしれません。
結論から言うと、入替の前後に出る・出ないとは言い切れません。
お店によって違います。
設定とは、スロットの当たりやすさをお店が段階(主に1〜6)で決めるものです。
参考までに、当時の僕のお店での設定の入れ方を書いておきます。
- 撤去する予定の台は、設定1にしていました。
- 高い設定は、月ごとの予算を日ごとに振り分けて入れていました。
- 新装開店やイベントの日は、店全体で基本的に高めの設定を入れていました。
ただ、これは約10年前の、僕が働いていたお店だけの話です。
予算の配り方はお店ごとに違いますし、今のお店が同じようにしているとは限りません。
また、今は業界の広告のガイドラインで、高い設定を入れていると示すような宣伝はしないことになっています(2026年10月時点)。
「入替だから出るはず」「撤去前だから出ない」と決めつけて打つのはおすすめしません。
撤去前の台の話は、こちらの記事でも書いています。
パチンコ・スロットを遊ぶときの注意
パチンコ・スロットは、18歳未満は遊技できません。
遊技は、余裕のあるお金の範囲で楽しんでください。
新台入替や新台を理由に、予定より多くのお金を使うのはやめましょう。
のめり込みに不安がある人は、パチンコ・パチスロの悩みの相談窓口「リカバリーサポート・ネットワーク」に相談できます。
- 電話番号: 050-5846-3952(相談は無料ですが、通話料がかかります)
- 受付時間: 月〜金(祝日を除く)10:00〜22:00(受付は21:30まで)
- 公式サイト: https://rsn-sakura.jp/
※2026年10月時点の情報です。
※電話番号や受付時間は変わることがあるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。
まとめ: パチンコ店の新台入替の流れ
- 新台入替は「台選び → 申請 → 前日 → 撤去 → 設置 → 確認 → 開店」の流れで、作業の中心は閉店後。
- 外す台は、稼働と中古の売値を比べて店長が決めていた(当時の僕のお店)。
- 入替には警察の承認が必要。確認のタイミングは地域で違い、省かれることもある(2026年10月時点)。
- 僕のお店は前日も普段どおり営業していた。休みや早じまいのお店があるのも、新台を打てる時間が違うのも、主に作業と警察の確認の都合。
- 入替の前後に出る・出ないは、一概には言えない。
新台入替の告知を見たら、閉店後のお店でこんな作業が動いているんだな、と思い出してもらえるとうれしいです。
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